カウンセリングサロンArk(アーク)杉並のBlog

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生物心理社会モデルとは

 どうも、カウンセリングサロンArk杉並カウンセラーの加藤です。

 

 プライベートで嫌なことがあった後にソーシャルゲームのガチャを引くと、いいキャラが引ける率が高いのでは、というのに気づきまして。不幸と幸福の分配はよくできてるなぁ、と感じた今日この頃でございます(個人の感想です)。

 

 さて、今日はタイトルに出した、『生物心理社会モデル』について書いていきたいと思います。

 これは公認心理師テキストでも図を用いて解説されている、重要な概念になると思いますので、これを機に考えを整理しようかなと筆を執った次第です。

 ただ、参照できるテキストが限られていますので、バランスの良い記述にはならないかもしれませんがご容赦ください。

 

 まず、この生物心理社会モデルとはなんぞや? とのことなんですが、公認心理師現任者講習テキストから引用すると、

あるクライエントの症状や問題について、まず脳や神経、遺伝、細胞といった生物的なシステムのなかでとらえ、どの要因に依拠して症状や問題として出現しているかどうかを考えるのが自然である。次に、そのクライエントの認知や感情、信念、ストレス、知能、パーソナリティなどの心理システムの要因を考えることになる。さらに、そのクライエントが置かれている家庭や学校、職場などの社会システムとしての環境の要因を考え、それらがどのように関連してクライエントの症状や問題を生みだし、今に至っているかをアセスメントするのである。

一般財団法人日本心理研修センター監修(2018)『公認心理師現任者講習会テキスト[2018年版]』金剛出版p.177-178

  専門用語が出てきて難しい部分もあるかとは思いますが、概ねこのように記述されています。クライエントとは心理的な支援を直接的に要する相手のこと、アセスメントとはどのようにその人の問題の背景や原因、そしてどのような支援方法が効果的かを見立てていくことと簡単にですが理解していただけるとよいかと思います。

 

 さて、つまりは心理的な支援を求めてやってきた方の問題を見立てるために、まずは生物学的な要因を考え、その次に心理的な要因を考え、そこから社会的な要因を考えていくという道筋を示してくれているものと理解できるかもしれません。

 

 こういった見立てにより、生物学的な要因に対しては医学的な対処を、心理的な要因には心理療法やカウンセリングなど、そして社会的な要因に対して環境調整やソーシャルサポートの活用などで対処していくというように、その人にあった治療方法を適用できるというものだと考えられます。

 

 『知っておきたい精神医学の基礎知識――サイコロジストとメディカルスタッフのために[第2版]』では、心理-社会-生物的アプローチと順番は変わっているものの、心理社会的な療法と薬物療法の統合が必要であると書いています。統合失調症の回復において、薬物がストレスに対する防御因子として働き、そして社会的支持や本人の対処能力を向上させるための心理社会的療法が重要になってくると述べています。

 

 また、このモデルは他職種連携の際の指針としても機能し、引用した公認心理師の現任者講習テキストでは、それぞれの領域の代表的な他職種を挙げています。例えば、生物領域では医師や看護師等が、心理領域では公認心理師や臨床心理士、臨床発達心理士等が、そして社会領域では社会福祉士児童福祉司産業カウンセラー等が挙げられています。要心理支援者の問題に対して、どのように問題が発生しているのかそれを維持させている要因は何かを考えた時、適切な対処ができるよう、それぞれの領域に属する他職種との連携が心理職に求められているということです。

 

 補足ですが、公認心理師の現任者講習テキストにおける、精神保健福祉士に関しては生物領域に記載がありましたが、精神保健福祉士協会よりこのような見解が出ています。

 2017年度要望書・見解等

  現状この見解に対する具体的な対応はありませんが、今後も注意が必要そうです。

 

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