カウンセリングサロンArk(アーク)杉並のBlog

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【サマセット】モームの謎の話【アシェンデン】

こんばんは🌙

なんか、ちょっと前の気候とは一転、寒くなってきましたね☃️

それでも春眠暁を覚えず、カウンセリングサロンArk(アーク)杉並の青木です🥱💤

 

そろそろブログネタがなくなってきたので、また最近読んだ本の話をしようと思います。

今回はコチラ!👇 

モームの謎』行方昭夫著(岩波書店,2013)

 

イギリスの作家サマセット・モーム、彼の誕生から最晩年まで、作品についてはもちろんのこと、恋人や友人知人、家族、彼の諜報活動などなど、これまでのモーム関連の資料+著者の考察・解釈の入った、まさにモームの謎をサラッと覗きたい人向けのご本でございます📗✨

 

もうね、私大好きなんですよ〜!モームが〜!!

私の中で作家買い枠の中に入ってる方です。もう亡くなってるんで、新刊とかないんですけれどね!

あ、でもちょっと前に、『月と六ペンス』、『ジゴロとジゴレット』、『英国諜報員アシェンデン』は、金原瑞人先生の翻訳で再販されましたね!新潮文庫さんから!

私、翻訳家さんの中でダントツで金原先生が好きなので、もう即買いでした🙌

中学生の頃は金原先生が好きすぎて、図書館行って「翻訳 金原瑞人」の本は片っ端から読んでました。発揮されるオタ気質!!

あと、法政大学の人に会うと、「え!?法政!?法政大学!?金原先生って知ってる!?」っていう若干ディスコミュニケーションな絡みをすることがやめられません。

大体心理学部の人なので、「ごめんなさい、他の学科は…💦」って、申し訳ない感じに言われて、「いやこちらこそいきなり取り乱して本当にすみません誠にごめんなさい」ってなります。

兎にも角にも、この3冊を本屋で見つけた時は、まじで、「っぅえ!?へ!?モッ!?かッ!?んあ"ぁ"ッ!!」って声出ましたもん。

あ、「え〜!?モームと金原先生!?最高かよ〜!!」って意味です。

モーム、装丁のデザイン違うとか、翻訳者が違うとかで、実家含めたら同じタイトルでも何冊かあります笑 収集癖〜!

デザインはともかく、翻訳者違いはね〜、好きな作家は欲しいですよね〜!

時間があったら原著も読みたいんですがね〜!老後だな〜!

 

話を戻しまして…

この『モームの謎』で一番、へぇ!ってなったのが、アシェンデンが新しいタイプのスパイ像となっていたということです。

アシェンデン登場前のスパイ小説といえば、主人公に愛国心ありきで、下された命令に疑問は持たず、命を賭して目的達成に向かっていくヒーローっていうのが、デフォだったらしいのです。

んで、アシェンデンはというと、行方先生の書き方を引用しますと、

「もっと地味な普通の市民の感覚と感性を持っている。〜略〜非人間性に不快感を覚える一方、敵のスパイの道徳的な気高さを感知する人物」なんですね。ヴ〜ン!わかる…!!

アシェンデン以降、各所で描かれるスパイ像はこのタイプが一般的となったらしいです。すごいや〜!

私、アシェンデンがモーム作品の中で一番ロックで好きな話なのでこの章はたぎりました。

私的アシェンデンの魅力〜!ってところは、アシェンデンは性質的に、人間に対してとてもフェアな視点と洞察を持っているってところです。紛れもなく主人公なんですが、自身の立ち回りを描写する(語る)以上に、ある種登場人物たちの観察者でいて、そして自身の道徳感等に基づいた主観で、登場人物たちの言動に対する見立て的な語りが入るんです。で、それはもちろん主観なので感情で判断しているんですけれど、感情が入りすぎていない。すごく冷静。なのに情緒的。それ故に味方であっても、馬鹿だな〜と思ったら内心では嫌悪的な感情を持つこともあり、敵であっても相手のプライドに基づいた行動には内容がどうであれ、心情的に理解できることには称賛を送る。半面、国から渡された役割(スパイ)における自分の責任については絶対ブレない。仕事に疑問は持つけれど、自分の立ち位置を理解して準ぜられるんですよ。嫌な奴とも仕事する。役割の上では自分の感情を蔑ろにできる、理性的な強さを持ってるんですわ。これは自分の中に、一本筋の通った主体がある人でないとできない。ハァー!かっこいいー!!(ここまで早口)

アシェンデン、まじでエモエモのエモなんで、ぜひご一読いただきたいです。

金原先生の訳だとなんかスタイリッシュなので、最近の本っぽい感じでサラッと読めると思います。多分。個人的には以前のも滋味あっていいんですけれどね!!

 

そしてそして、この『モームの謎』で一番アツいのが付録ですよ…!!

タイトルなんと、「モームとの架空の対話」…!!!

著者の行方先生が!モームと!対話しているっている設定の!!妄想の!!

25ページにも渡る対談形式の付録なんですよ!!!

こ…これは……まさに夢小説…ファンアート…

すごいモームの受け答えも好意的で、なんか心なしか王子様に見えてくるような…ってくらい親切なモームさんって感じで…

いやもう行方先生とモームの楽しみ方、解釈一致過ぎて行方先生もすごい好きってなりました。わかるわぁ。

 

そんなこんなで、本日は趣味全開でなんかすみません…🌝スンッ

最後まで読んでくださった方がいたらありがとうございます。本当に。

それでは、明日から平日ですが、皆さま飛ばし過ぎず、程々にお過ごしくださいませ〜!

 

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