どうもカウンセリングサロンArk(アーク)杉並カウンセラーの加藤です。
この前、夕飯を食べに行ったお店でスマートフォンを落としてしまい、その後探しても出てこず、もうどこかに行ってしまったと泣く泣く諦めて新調しました。
その際にお店の店員さんや周りのお客さん、一緒に行った友人も探してくれてありがたい反面、申し訳ないなという気持ちになっていました。
もしかしたら、同じ方もいるかもしれませんが、私は『自分が嫌なことは人にしてはいけない』と言われてきたことがあります。もちろん、他人の気持ちはわかりませんので自分の気持ちで考えるというのは一見よくわかる部分もあります。また、『他人に迷惑をかけてはいけない』とも言われてきました。
しかし、もちろん場合にはよるのですが、あまりにその考えにとらわれすぎてしまうのは良くないことかもしれません。
例えば、私は前述した店員さんや周りのお客さん、友人を含めて迷惑をかけてしまったなと感じていました。人(ましてや自分)のことで余計な手間をかけさせてしまったと思ったのです。
自分のために人に動いてもらうことについて、感謝するのはとても良いことですが、負い目を感じてしまうのは少し違ったことになってきます。そうなると、自分のために人に何かをしてもらうことや、人に頼ることが難しくなってきてしまいます。
そうやって抱え込んでしまう人にとっては、他人に迷惑をかけてはいけない、自分が嫌なことは人にしてはいけないという考え方になってしまうと、本当に助けが必要になった時に周りを頼ることができない場合があります。
それこそ先ほどと同じように他人の気持ちはわかりませんので、相手は迷惑に思ってないかもしれませんし、それくらいはしてあげたい、人に世話を焼くのが好きという人もいるはずです。
でも他人の気持ちはわからない……となってしまう場合にこそ、自己主張というものが必要だと思います。自分はこう思っているということを、攻撃的にならずに相手を尊重した上で伝えるということが重要だと考えます。
また、そういった場合には自分の状況を客観視し、もし自分と同じような状況の友人が目の前にいたら自分はどう声をかけるか、どう思うかなどを考えてみるのも一つ手かもしれません。そこで、優しく声をかける、手伝ってあげるなどの選択肢が出てくるのであれば、あなたの友人も自分の状況を伝えればそう思ってくれる可能性があるということですし。
もちろん、攻撃的であったり一方的な自己主張は相手にとって、脅威とみなされてしまうこともあります。そのため、上手に自己主張するということが必要になる時もありますね。
心理学の分野ではそういった適切な自己主張を学ぶ、アサーショントレーニングというのがあります。爽やかな自己主張というように訳されるようですが、相手も自分も気持ちよくできる自己主張の方法を学ぶというものです。
もし興味がある方は、一度この本を読んでみて下さい。とてもわかりやすく図や絵を使って解説されていますので、手に取りやすくなっています。
図解 自分の気持ちをきちんと「伝える」技術―人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ
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もし、それでも人に頼るのが難しいという方がいましたら、是非一度カウンセリングにいらして下さい。
一人では難しいことでも、二人で考えることで何か見えてくるものがあるかもしれません。
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