カウンセリングサロンArk(アーク)杉並のBlog

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*オススメ読み物*

こんにちは。カウンセリングサロンArk(アーク)杉並の三田村です🌀

 

なんということでしょう…今日から2月になってしまいました。1月があっという間に過ぎてしまいました…31日もあったのに…おかしいですね(-_-;)

 

とはいえ、2019年はまだ11カ月もありますし、気長にまったりとやりたいものです(笑)

2月に入るとすぐに「節分があり立春を迎えるな~」と思いつつ、ふと読んだことのある本を思い出したので、紹介したいと思います。

 

心理界隈の人や、お好きな人はご存知だと思いますが…

こちらの本です!ででん!!!!!!!!

 

河合隼雄先生の『昔話の深層-ユング心理学グリム童話』!! 

bookclub.kodansha.co.jp

 

元々、民話や昔話、神話、童話とかは好きっていうものあるんですが、ユング先生からの河合先生の童話の読み解き方が大好きなんです(笑)

著者によって、その文章が読みやすいとか読みにくいという感覚が生じる方もいると思います。私にとっては、この本はかなり読みやすい方に分類されます。

 

もちろんただの童話の本ではなく、ユング心理学らしく、童話にちりばめられている『無意識』の部分であったり、『元型や象徴』などを取り扱ったり…読んでいるとわくわくしてくるんですよね(笑)

 

グリム童話は海外のものだから日本人の心理には関係ないでしょ」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

で・す・が、童話や神話、昔話を少し思い返してみてください、「心のきれいな娘」だったり、「鬼退治をした桃太郎」やギリシャ神話の「ヘラクレス(幼児の時に蛇をを殺している)」というような「すばらしい子」が出てくる話、少し思い返しただけでも多くないですか?

そういうような典型的なイメージが世界中の昔話や神話に共通して見られるということに注目したのがスイスの分析倫理学者のユングになります。

さらに、ユング心理療法を受けている患者から得られる夢や妄想などの内容にも共通して見られることに気付き、人間の意識を「個人的無意識」と「普遍的無意識」に分け、人間の無意識の深層には人類に共通の普遍性をもつと仮定しています。

 

はい、そんな訳で何が言いたいかというと「海外の童話でも、日本人の心理に関係あると考えられるよ!」ってことです(笑)

 

本の紹介に戻りますが、河合隼雄先生が「本書は昔話を通じて人間の生き方を考えるようにし、ある程度、自己実現の過程ということが示されるように順番も配置してあるので、昔話ということを離れて、自分の人生について考える、という点でも意味あるものと思っている」(同書p.6)と書かれているので、心理学に携わる人でなくても一読してみる価値はあると思います。

 

個人的には、第二章で扱われている『トルーデさん』(グリム童話)の話が衝撃的でした…。あ、解釈云々ではなく、もとのお話が…(-_-;)

ご興味がある方はぜひ読んでみてくださいね~。

 

それでは、また!

三田村


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