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【冬に】ホラーな話④【なっても】

 気づけば2021年も1カ月ちょっととなっていることに戦慄しております。

 月日の流れが、どんどん早くなっている気がしますね。

 

 どうも カウンセリングサロンArk杉並です。

 

 さて、最近は少し更新できていなかったのですが、ホラー祭り継続中です。ここまでくると別に祭りとしなくても、ただの趣味でいい気がしてきました。

 

 元々はホラーというよりは水木しげる先生の作品とか、妖怪とか怪談が何となく好きかなというくらいで実際にはホラー小説や映画はそこまで観ていませんでした。それがちょっと前から年末年始に往年のホラー名作を見るということをし始めて、いつの間にやらホラーに触れることが多くなった気がします。

 

 Twitterでは何度か報告しておりますが、感想をかけていない作品がいくつかあります。最近だと『箪笥』や『ロンドンゾンビ紀行』、『ししりばの家』、『アナベル 死霊館の人形』などを鑑賞しました。

 

 元々、家族が横溝正史作品好きということもあり、『金田一少年の事件簿』や、そこから『金田一耕助シリーズ』に触れたのもだいぶ影響があったように思えます。

 

 ホラー映画に比べて小説はあまり読むスピードが速くないので、澤村伊智先生の『比嘉姉妹シリーズ』しか読めていないのですが、今後はもっといろいろな作品に触れていきたいと思っています。

 

 さて、今回は上述の『比嘉姉妹シリーズ』の『などらきの首』の感想記事になります。

 

 

 

 

 こちらは『比嘉姉妹シリーズ』第三弾で、初の短編集となります。

 6作の短編が入っているのですが、個人的には表題作の『などらきの首』が最も好みの作品でした。

 

※注意! 『などらきの首』のネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こちらは、『ぼぎわんが、来る』や『ずうのめ人形』で主役を務めた野崎の過去の話です。明示されてはいませんでしたが、彼はこの経験からオカルトライターという道に進むことになりました。

 

 語り手は野崎の高校の同級生である寺西で、彼は父方祖父母の家近くにある『などらき』が封印された洞窟で小学生時代に奇妙な体験をしていました。

 

 『などらき』とはその地方に伝わる恐ろしい化け物で、昔に侍が首を刎ねて退治したという伝承が残っていました。そして切り離された頭部を封じているのが、寺西が恐怖体験をした洞窟でした。

 

 高校三年生の野崎と寺西は、そこで起きた不可解な出来事を調査しに行くといった流れになっています。

 

 この作品は短編であるのに構成がとても巧みで、夢中になって読んでしまいました。

 これは私の好みですが、ホラー作品については冒頭で怪異のない日常を描くことでその後の恐怖との対比が際立つので、前半パートがどうしても冗長に感じてしまいがちでした。

 

 しかし、この『などらきの首』は短編なので冗長に感じることもなく、すすっと怪奇現象に入っていけるというのが、とても読みやすいと感じました。

 

 そしてホラーやミステリなどではお馴染みのミスリードが上手く効いていて、仮の解決で納得させられた後に本当の恐怖がやってきます。

 この辺りのひっくり返し方がとても気持ちよかったです。

 

 もちろん、『などらきの首』だけでなく他の作品も面白かったので、気になる方はぜひ読んでみてください。

 

 それでは今回はこの辺で。

 

ブログ担当: K

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