どうにも風邪気味で耳鼻科に行って薬をもらってきました。ちょっとそれもあって、ブログをしばらくお休みしていました。
お久しぶりです、カウンセリングサロンArk(アーク)杉並カウンセラーの加藤です。
さて、この前はそんなコンディションの中研究会に行ってきましたので、その感想と考えたことをつらつら書いていきたいと思います。
研究会のテーマとはちょっと違うのですが、今回私の方で気になった部分というと、『自己の確立』という部分でした。
結構な人が、『自分とは何か』という問いについて悩んだことがあるんじゃないかなと思います。
就職活動では、自己分析を行うことも多いかと思います。就職が現在の日本において大人になるための儀式としての役割を果たしているように私は考えていますので、職業選択という重要な決断をする際に自分を知ることが重要ということなんですね。
自分を分析してどのような職種に就きたいのか、自分の得意なことは何かを考えます。それによって自分を振り返り、これまでの連続性を持った自己としてこれから先の未来について考えていく訳なんですね。
以前、けものフレンズに絡めてアイデンティティについても触れましたが、このアイデンティティの形成という部分が大人になる際の課題としてあるわけです。
その際に現代日本では社会側からの承認が、内定という形となって訪れるということになっています。
ただ、自己を分析するには自己というものがなければなりません。この自己というものの確立はどのようになされるのでしょうか。この前の研究会で、話されていたこととしては一つ、『他者との違いが自己』であるということですね。
自己は物心ついた時には既にあるものとして経験されている私たちからすれば、他者との違いが自己と言われてももしかしたらぴんとは来ないかもしれません。
例として、もしあなたに趣味が同じ友人がいるとしたら、その人と趣味の話していると、お互いに感覚がわかって話が弾むかもしれません。しかし、感覚がすべて同じというわけではないと思います。同じ趣味でも違った見方や受け取り方があると思います。
そういった人との違いを意識していくことで、それが自分であるという感覚になるわけですね。つまり他人と触れあい、コミュニケーションを取っていくことで、他者と違っていない部分と他者と違う部分を意識するようになっていくというわけですね。
もちろんこれは理論上のことで、実際にそうであるかというよりかはそこで意識していくであろうという仮定ぐらいにとってもらえればと思います。
さて、この前の研修会でこのような『自己の確立』について言及があったわけですが、そこで興味深かったのは『自己』が確立すると必ず分裂するというところですね。
これは人に個人としての意識が確立すると必ず自分自身を内省するからというところからきています。
内省するためには自分の行動に対し、それを振り返るためのもう一人の自分が必要となるということなんですね。そのため、内省には否定の意識が重要になってきます。
つまり、自分という意識ができあがると、その自分が自分の行動を振り返ることで二つに分かれるということなんです。
そして自分で自分を見ることができると、そこで自意識や罪悪感が生まれるということなんですね。
研究会の内容はまだこれから先に続いていきますが、それはまた機会がある時に書きたいと思います。
さて、『自己の確立』について書いてきましたが、カウンセリングでもこういった自分について考えていくこともできます。
自分が何者かわからない、自分がどうしたいかわからないという悩みがありましたら、是非カウンセリングを受けてみて下さい。
他者との違いが自分になるということなので、カウンセラーが他者として寄り添い、その結果その違いから自分を発見することができるかもしれません。
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