カウンセリングサロンArk(アーク)杉並のBlog

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*文科省の調査結果について~問題行動・不登校編~*

こんにちは。カウンセリングサロンArk(アーク)杉並の三田村です🍁

11月ですね。早い…。今年もあと2か月!ついに平成最後の年末が来るわけですね。暖かくして迎えたいものです。

 

さて今日のブログですが、実は先週書こうと思ったヤツなんです。タイムリーだったので…。しかし、モチベーション関連で賑わっていたので見送ったのです。時に流れに身を任せることも大事ですよね~。

 

で、タイトルにもありますが、10月25日に文部科学省から『平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について:文部科学省』が公表されました。

新聞などでも取り上げられていたので、すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

調査項目は、

(1)暴力行為(国公私立小・中・高等学校)
(2)いじめ(国公私立小・中・高・特別支援学校,都道府県教育委員会,市町村教育委員会
(3)出席停止(市町村教育委員会
(4)小・中学校の長期欠席(不登校等)(国公私立小・中学校,都道府県教育委員会,市町村教育委員会
(5)高等学校の長期欠席(不登校等)(国公私立高等学校)
(6)高等学校中途退学等(国公私立高等学校)
(7)自殺(国公私立小・中・高等学校)
(8)教育相談(国公私立小・中・高・特別支援学校,都道府県・指定都市・市町村教育委員会

の8つになっています。

 

結果を簡単に載せたいと思います。詳細は上記の文科省のHPをご参照ください。

まず、暴力行為です。

最近はいじめや不登校の方が注目されているので、減少しているのかと思いきや、実は増えています。

表1. 暴力行為
  29年度 28年度
件数 63,325 59,444

 

平成29年度は63,325件も発生していたようです。ちなみに内訳としては、生徒間暴力が42,605件で一番多く、次点で器物破損が10,787件、対教師が8,627件と続きます。いずれも28年度よりも増加しています

 

スクールカウンセラー業界ではアンガーマネジメントアサーショントレーニングが流行っていますし、気持ちを取り扱うことの必要性があるのではないかと思います。

こちらのブログでも書いています!

arkcounseling.hatenablog.com

 

arkcounseling.hatenablog.com

 

arkcounseling.hatenablog.com

 

そして、いじめに関してですが…認知数としてはなんと414,378件になっています。

表2. いじめ認知件数
  29年度 28年度
件数 414,378 323,143

 

単純に平成28年度と比較すると9万件以上増えているんですよね…。1,000人あたりの認知件数でみると、30,9件になるようです。そして、都道府県別の認知件数の差をみると、12,9倍だそうです。

”ここは少ない”と安心するのか、”いやいや気づかれていない暗数があるはず!”となるのか…受け手の印象で異なりそうですね。

 

いじめの発見のきっかけとしては、学校の取り組み(アンケート調査など)によるものが52,8%で、次点に本人の訴えによるものが18,0%、学級担任が発見したのが11,1%になっています。

やはり、本人から申し出るのは厳しい状況ですよね…。学校のアンケート調査も有効そうですね。

表3. 学校種別いじめ認知件数(件)
  29年度 28年度
小学校 317,121 237,256
中学校 80,424 71,309
高等学校 14,789 12,874
特別支援学校 2,044 1,704

また、認知件数としては、小学校が一番多くなっています。もちろん、在校児童生徒数が異なるので単純な比較はできないと思いますが、衝撃的な数字です…。

 

いじめ加害者の背景をしっかりと考えることは不可欠だと思います。ただ叱るのではなく、どうしていじめに至ったのか。今回の件が落ち着いたとしても、また違う対象に向かったら…と考えると、そこを話さずに根本的な解決というのは難しいのではないかと思います。

そして、「金品を隠されたり,盗まれたり,壊された り,捨てられたりする。(5,8%)」、「金品をたかられる。(1,2%)」よりも、「冷やかしやからかい,悪口や脅し文句, 嫌なことを言われる。(62,3%)」、「軽くぶつかられたり,遊ぶふりをしてたた かれたり,蹴られたりする。(20,0%)」とかの方が割合としては格段に多いのです。

フレンドリーさを表現しているととるか、嫌がらせととるかは、やられる側に委ねられています。見守る側は、それをうまく見極める力が必要になってくるのだろうなと思います。

付け足していうなら、個人的にはやる側の"しつこさ"もあるように感じますが…。

場合によっては周囲の大人が、いじっているのを見て、便乗するパターンもありますので、大人も気を付けたいモノです。

 

不登校に関してですが、こちらは長期欠席の中の不登校という区分になってます。

小中学校では144,031人、高等学校では49,643人となっており、いずれも平成28年度よりも増加しています。

要因としては細かく分かれているのですが、小中学校では「本人に係る要因」の中の「『学校における人間関係』に課題を抱えている」で「いじめを除く人間関係をめぐる問題」が69,7%と突出しています。高等学校では、「本人に係る要因」の中では「学業の不振」や「いじめを除く人間関係をめぐる問題」などが高めの割合でした。

 

いじめではなけれども、「友人とうまくいかない」とか「友人ができない」とか対教師だったり部活動の人間関係だったりと、学校という枠の中ではなかなかに人間関係を断つことができないですよね。

しかも、皆が皆仲良しこよしである可能性は低いと思われますので…友好的だなと感じる相手とも、苦手だなと感じる相手ともコミュニケーションをとらざるを得ない場合も多々あると思います。その中で、いかに自分自身の気持ちを表現していくか、理解していくかということがスキルとして自分を生かすものになるのではないでしょか。

 

不登校の数だけ見ると、増加傾向ですから「これはヤバいのでは!?」と思いがちですが、学校以外の居場所(学び場)も増えていることやご家庭の中で不登校の許容が増えていることもあるのではないかと思います。

 

カウンセリングサロンArk杉並では、こういった内容のご相談もお受けしておりますので、お困りの方は一度ご相談ください。

 

※表については、文部科学省の調査結果をもとに三田村が作成しましたので無断転用は禁止です。

 

それでは、また!

 

三田村


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