こんにちは。カウンセリングサロンArk(アーク)杉並の三田村です🍁
雨ですね~☔この時期の雨は身体を冷やしやすいので気を付けてくださいね。
先日、東京都八王子市の教育委員会が今年8月に自死した生徒の件で『学校で生徒に対するいじめがあった』と明らかにしましたね。
学校の対応が叩かれていたり、親御さんの対応についても触れられているものがあったり、はたまた当該中学校の生徒さんと思われる方の反応があったりと、少し調べただけでも色々出てきました。
それぞれについて真実を知っている身ではありませんから、是非を問うことはしませんが、「いじめ」の問題って本当に難しいですよね。
前回の記事では、調査結果と少しコメントを書きました。こちらもご覧いただければ、と思います。
「いじめ」の定義は以下のようになっています。
いじめ防止対策推進法の施行に伴い、平成25年度から以下のとおり定義されて いる。 「いじめ」とは、「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍してい る等当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な 影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む。)であって、当該 行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。」とする。なお、起こ った場所は学校の内外を問わない。 「いじめ」の中には、犯罪行為として取り扱われるべきと認められ、早期に警察 に相談することが重要なものや、児童生徒の生命、身体又は財産に重大な被害が生 じるような、直ちに警察に通報することが必要なものが含まれる。これらについて は、教育的な配慮や被害者の意向への配慮のうえで、早期に警察に相談・通報の上、 警察と連携した対応を取ることが必要である(文科省HP『いじめの定義変遷』より
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/20/1400030_003.pdf)。*色つけ部分は三田村によるものです。
冒頭で是非は問わないと書きましたが、ちょっとした疑問や考えを書きたいと思います。
もし本当に学校側が、いじめ相談を受けたときに「当校に悪い子はいない」と言ったなら…それはどうなんだろうか…と(参照記事:
「SNSでいじめ、不登校に」八王子中2死亡、両親語る:朝日新聞デジタル
)
悪い子の定義もあいまいですが、問題は悪い子がいるかどうかではなく、”いじめがあったかどうか”ですし、”悪い子=いじめっ子”とも限りませんし…。
そして、そもそも上記のいじめの定義に「当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」とありますから、対象の児童生徒から相談を受けた上で「いじめがあった」となるんじゃないのかな?と個人的に思ってしまいます。
もちろん、いじめた側にも言い分はあると思います。本当に「いじめという感覚ではいなかったり」、「そうせざるを得ないくらいの何かがあった」などなど…だからと言っていじめて良いということもはありませんが。
ただ、いじめられた側のケアは不可欠ですし、いじめた側のケアも必要だと思います。
ちびっこのささやかなケンカなら先生や親が介入して”謝罪して終わり”もあるでしょう。ですが、成長とともに”謝罪のその先”を考えていかないといけないのではないかなと思います。
特に、いじめは多勢に無勢で、クラスや部活での関係を切れることは転校でもしない限り、そうそうありません。最近はSNSもありますから転校して終わるのか気がかりですが…。
人間関係は続いていきますから、一つのいじめが「謝罪によって終結」したように見えても、いじめの根になる部分が残っていると、同じ人がいじめに遭う、違う人がいじめに遭う…と繰り返す可能性があります。
ですから、これからは”いじめの再発を防ぐ手立て”を考える必要があり、その一つにいじめた側のケアも含まれると個人的に考えています。
ちなみに、私はいじめた側を叱るだけでは根本的解決にはならないと考えている派です。叱られて「何て自分はひどいことをしていたんだ!」と改心する人は少ないでしょう…。叱る+道徳的な指導とかは大事かもしれませんが。
ただ、もう少し「分かっているけど、してしまう」や「だってムカつくんだもん」「だって嫌いだし」という部分に焦点を当ててもいいのかなと学校臨床に携わる心理臨床家として思ったわけです。
もちろん、双方のケアには学校だけが行うのではなく、ご家庭だったり、専門家を用いてだったり色々やり方はあると思います。
カウンセリングサロンArk杉並もその一助となれたら幸いです。
いきなりサロンに問い合わせは無理!という方や電話が良い!という方向けにこちらのブログに相談窓口を載せてあります!あわせてどうぞ。
それでは、また!
三田村
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